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マダムの部屋
ちょっとちらかってるけど、気にしないでゆっくりしてって!

マダムの部屋-15-
「2003-04シーズン到来!!」

ご無沙汰しました。中山です。皆さんお元気ですか。
早いもので、今年も冬が近づいてきました。私のシーズンは、10月7日にノルウェー・リレハンメルに開け、 現在、アメリカ・レークプラシッドでワールドカップに向けて調整中です。

このところの海外の様子を見ていると、リレハンメル以外は、他チームの選手を入れていないような感じがします。 立地の問題ももちろんあるのですが、アメリカ・カナダでヨーロッパの選手は受け入れていないし、 ドイツなんかも、自国の選手以外の受け入れはかなり少ない状況かと思います。 トラックを持たない国は本当に大変だと感じます。2つトラックがあるアメリカなんかは、 ソルトレークオリンピックの影響もあってか、競技人口が増えた上、 国の強化プログラムもかなりしっかりしていることが見受けられます。 W杯チーム編成セレクションレースも男女ともに20人くらいずつ参加、上位選手も接戦で、 新たに加わった選手はスプリントタイムが速い選手が多く、とても活気あふれるレースだったようです。 そして男女ともに4人ずつのビッグチームが編成されました。 (男子金メダリストのジム・シー、女子銀メダリストのリーアン・パースリーも復活です)

日本チームは11月初旬から、カルガリーで強化合宿を行い、1週間前に、W杯組とアメリカズカップ組に分かれました。
今年の前半戦のW杯組は、越選手、東條選手、私の3人です。 それぞれの国にそれぞれの事情、考えがあるのだと思いますが、数の多さに圧倒されないようにしようと思っているところです。 1人での出場は苦しいのですが、きちんとポイントを稼いでランキングを落とさないように後半戦にもっていきたいと思っています。

<カルガリーにて>

アメリカ大陸に来て、半月以上たちましたが、気候の変動がとても激しいです。 今日は、ここ、レークプラシッド(米・NY州、1932,80年に五輪があった街)初滑走だったのですが、 ストーム(暴風雨)が来ているようで、気温13度、雨。1本滑走しましたが、 コンディションが悪くて通常よりも20秒近くタイムが遅く、そりは地を這っていました。 風雨で氷が溶けてしまっているのが原因でしょう。スピードがないと、操作が本当にきかないのですね。 速度に応じても操作方法はかなり違うということも実感し、いい体験だったかもしれません。

そうはいっても、「こんなの初体験だね」と、東條君と驚いていました。 ゴールできたのか、していないのか、わからないような状況で (普通は、止まろうと頑張ってそりを止めるのだけど、ゴールまで到達しなかったかも)、 よって、トラックはクローズとなり、すごすごと帰ってきました。

一方、カルガリーの第一週は極寒!マイナス20度の夜、マイナス14度での練習も体験しました。 スキーウエア等を着込んでいても凍りました。翌週は気温が上がり、助かりましたが、マイナス3度でも、「暖かいね」でした。 ヨーロッパは暖冬傾向だと聞きました。気候変動、ここ数年の暖冬現象は、地球が悲鳴を上げている証拠でしょうか。 練習ができないのは残念なのですが、何か、早急に考えなければならないことがあるように思えてなりません。 今さらながらに、人間以外のものの声無き「声」にも、耳を傾ける必要があると感じる今日この頃です。

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